越境ECの革新的なソリューション 株式会社ACD
2000年創業。企業独自の厳密な基準をクリアした野菜や果物などの農作物、無添加加工食品など安全性に配慮した食品・食材の宅配サービスを展開。2009年に香港進出。オフィス向けのサラダデリバリーサービス「Salad Oisix forオフィス」なども手掛ける。
高橋大就 様
オイシックス株式会社
執行役員 アライアンス/グローバル本部副本部長
海外事業部部長
マルチリンガルカート導入支援
会員優待機能カスタマイズ
中国語繁体字 | 日本語 | 英語
「マルチリンガルカート」は、2009年の「Oisix香港」立ち上げ以来ずっと使わせていただいています。
そもそも我々が海外進出にあたり、ターゲットとしたのは地元の方々です。もちろん香港在住の日本人のお客さまも大切ですが、「豊かな食生活をより多くの方に」という弊社のミッションから照らすと、日本人のお客さまだけを相手にしていても意味がないと考えていました。
ですから大前提として複数言語に対応でき、費用対効果の高いこと。それから私たちに専門知識がなくても使いやすいというユーザビリティーの高いシステムであること。こうした点を他社と比較した結果、「マルチリンガルカート」を選びました。
先に話したように、私たちは地元の方々をターゲットにしています。そこで日本語を話せる香港出身者を社員として採用し、香港人に響くアプローチ法を模索してきました。お客さまに食を通して“感動という価値”を伝えるには、日本語を広東語に置き換えたという額面通りの翻訳では対応しきれない面があります。
だからこそ適材適所が大事。いかにシズル感を伝えるのかといったマーケティング部分は弊社で集中的に行いながら、サービスの根幹となるサイトの構築・運営は信頼できるアウトソーシング先に依頼したかった。マルチリンガルカートさんなら単にシステムを提供してもらうだけでなく、一緒にサービスを向上させていけると判断しました。
香港には「Oisix香港」のようなオンラインで生鮮品を買うという文化がありません。日本であれば9割以上のお客さまが毎週のようにご購入されるのに、香港はほぼ単発で、日常的にサービスをご利用いただくということへのハードルは今も高いです。つまり私たちのプロジェクトは香港で新しい文化を創出することでもあります。
企業として、先の読めないプロジェクトに最初から大きな投資は難しい。しかし「マルチリンガルカート」で導入コストが削減できたし、プロジェクトが形になっていく過程でシステムを徐々に改善していけた点が非常に良かったと感じています。
実際にサイトがオープンしてから今日まで運営上の問題はなかったのですが、今後の課題として挙げるなら通貨の問題でしょう。「Oisix香港」のように現地の方がメインターゲットというサイトを運営している以上、利便性を考えれば自国通貨の為替レートで購入できるのがベストです。もちろんサイト上で香港ドルの販売価格を確認はできますが、円ベースで価格が決まるので日々変動します。世界経済が激変する中、円安が香港のお客さまにとってプラスに働くこともありますが、自国の為替レートで購入できるほうがお客さまの納得度も高いはずです。
アジアを中心に富裕層が増えることが見込まれていますが、富裕層が増えれば、食に対する高い意識を持つ人も増えるでしょう。そうしたニーズに国内外問わず応えていくことが我々の使命ですし、香港に続く海外での展開も視野に入れています。
しかし、そうは言っても「Oisix香港」は途上の過程にあります。特にこの1年くらいは、マルチリンガルカートさんにわがままを言いながら、さまざまな会員向けサービスを導入してきました。おかげさまで、2013年3月期と2014年3月期の売上を比較すると約4倍に成長させることができましたが、結果を出せている時だからこそもっとサービスを向上させたい。さらに改善していくので、引き続きどうぞよろしくお願いします。