越境ECの革新的なソリューション 株式会社ACD
2016年創業。戸水賢志氏が手掛ける、1インチの球体の中に宇宙の星々を詰め込んだようなガラスアクセサリー「宇宙ガラス」を制作・販売。制作は全て戸水氏の手作りによるため、同じデザインは世界に二つとない。その唯一無二の作家性と広大な宇宙の広がりを感じさせるデザインは日本国内のみならず、英語圏を中心とした世界70ヵ国以上から多くの支持を集めている。
戸水賢志 様
株式会社Plus Alpha
代表取締役
尾高正宜 様
株式会社Plus Alpha
事業戦略部長
マルチリンガルカート導入支援
会員優待機能カスタマイズ
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尾高:当時は宇宙ガラスが爆発的な人気を博していて、オンラインショッピングサイトに並べるとあっという間に売り切れてしまう状況でした。50点を並べても1分も経たずに売り切れてしまうんです。そのため購入できたお客様よりも買えなかった方のほうが圧倒的に多くなってしまい、購入できた方の喜びの声よりも買えなかった方のクレームの方が遥かに多い状態になっていました。
戸水:販売を開始した当初は完売までにある程度時間がかかったのですが、SNSやメディアで取り上げていただいたのを機に需要が急激に増えました。今も昔も私だけで作っていますので、需要に供給が全く追いついていない状態となり、商品を見ることもできずに売り切れたという方が増えてしまったんです。私どもとしては、多くの方にじっくり選んでいただいたうえでご購入いただくのが理想でしたので、公平な形で販売できる抽選販売の仕組みを導入しようと考えたのがきっかけです。
尾高:一番の理由はなんといっても抽選販売が実現できたことです。マルチリンガルカートの他にも複数のオンラインショッピングサイトを検討したのですが、当時越境ECでかつ抽選販売もできるサービスは稀でした。マルチリンガルカートであれば、お客様にギャラリーで購入するような体験を実現できるのではないかと考えました。
また、私が前職の広告代理店に勤めているころにマルチリンガルカートに少し関わったことがあり、その時の経験から要望に対して柔軟な対応をしてくれることも知っていたんです。システムに対して非常に安心感がありましたので、あまり悩まずにマルチリンガルカートの導入を決めました。
戸水:まずは希望していた抽選機能が予想以上に優秀でした。海外からの注文が最も盛んだった頃、一度に出品する50点の商品への応募が合計で数万回、多い商品では1点に3,000回もの応募が入っていたため、とても手動では抽選ができませんでした。マルチリンガルカートを導入することで抽選を効率化できたのはもちろん、システムにかかる高い負荷によりエラーを起こすこともなく、理想としていた公平な抽選を実現してくれました。
尾高:また、抽選販売を導入した後もいくつかの問題が発生したのですが、それらに対しても柔軟に解決策を検討してくれました。1点に3,000回もの注文が入れば大半の方が購入できませんので「本当は抽選していないのではないか」「知り合いに売って一般販売はしていないのでは」というクレームをいただくこともあったんです。そこで商品ごとの応募数を表示するシステムを導入していただき、当選しにくさを可視化していただいたおかげでクレームの大幅な削減に成功しました。
そのほかにも発生した問題に対し随時ご協力いただいていますので、お客様が公平かつ安全に抽選へ参加できる環境を実現できていると思っています。
尾高:現在ひとつ困っているのが、一斉送信機能を使って送ったメールの到達率があまりよくありません。商品を追加する度に数万通のご案内メールをお送りしていますが、体感では8割は届いていないように思えます。
戸水:弊社のお客様はメールを活用される30代以上の方が中心ですので、ご案内メールが届かないと気がつかないうちに抽選が終わってしまいかねません。フリーメールサービス側のフィルタリングが厳しくなっていることも影響しているとは思いますが、ぜひ何らかの形でご対応いただければありがたいと思っています。
尾高:現在の販売サイトは日本語と英語の2言語のみ展開しています。あまり言語を増やしてもお問い合わせに対応できませんし、海外市場は英語で十分アプローチできていますので、今のところ対応言語を増やす予定はありません。
国内における現状の課題のひとつにSNSとの連携強化があります。現在はInstagramのリンクを押すとマルチリンガルカートのログイン画面が出てきてしまい、会員登録を済ませる必要があります。ここをInstagramのアカウントでそのまま購入できるようになると、新しい市場へアプローチできるかと思っています。
戸水:若い方はメールよりもTikTokやInstagramを活用していますので、10代20代の方にもSNS経由で宇宙ガラスのことを知って欲しいですね。これからもマルチリンガルカートには、新しい客層へのアピールに繋がるご提案も期待しております。